慣れの閾値を超えるだけ

好きな人としゃべると緊張する。デートならなおさらだ。

僕は、好きな人としゃべる自分が想像できなかった。人間想像できないことはできない。

まずは、好きな人と話してみる。すると、頭が真っ白になって上手くしゃべれなくてもじもじしてしまうだろう。

でも、そういう経験を繰り返していくと、徐々に動じなくなる。慣れていく。度胸ってのは慣れのことだと思う。

はじめの一歩ってめっちゃ大事なんだ。

最初の一歩ってめっちゃ怖い。なんか、俺今から死ぬ?って感じなんよ。

でも意外と死なないし、マジで大したことねぇなってなる。

なんで俺ビビッてたの?って感じ。

僕は生まれつき恐怖心が人より強くていろんなものが怖かった。

いつも母親からは「お兄ちゃんの陰に隠れてあなたは何もできない」と言われて自信なんかみじんもなかった。

僕だって隠れたくて隠れていたのではない。

ただただ、頭が真っ白になって何も考えられなくなって震えていただけなんだ。

僕は、小学校、中学校、高校と自分がしゃべりたいことをしゃべれなかった。

「こんなこと言ったらどう思われるだろうか?」と常に人の評価を気にしていた。

もごもごしゃべるし、めっちゃ声が小さいしで友達もあまりいなかった。

対人恐怖の一歩手前だ。

僕は、これを変えたくて、大学の授業でプレゼンに立候補しまくった。

人前でしゃべれなかったのがとにかくコンプレックスだったのだ。

初めてプレゼンをおこなったときは、声が震えまくって何を言っているのか分からないようなしゃべりだった。

そこで深く自己嫌悪を感じてさらに自信がなくなった。

でも、そこであきらめたら、前と同じだ。

練習しても練習しても、声が震えてしどろもどろになる。プレゼン中はいつも脇はぐっしょり濡れていて腸の裏側には冷や汗を感じていた。

僕は極度のビビりだった。しかし、途中でやめることはなかった。

僕はかならずより良い方向に向かうと信じてやり続けた。

すると、だんだん、自分の思考をしっかり言語化できるようになってきた。

多少はあがってもすこしずつしゃべれるようになってきた。

そして今では、僕は周りの人から「めっちゃプレゼン上手いね」「どうやったらあんなに上手くしゃべれるの?」って聞かれるようになった。

周りの反応を見ていると人間って変わるな~って思う。たまに「性格変わらない」って言う人いるけど、僕は変わると思っている。変わらないと信じる人は変わらないだろうし、変わると信じる人は変わる。

所詮そんなもんだ。せっかくの人生なら変わるって考えた方がよくね?

てか、どうせ死ぬなら全部楽観的に考えようぜ。

女子とのトークも同じで初めはめっちゃ緊張しても徐々に慣れていく。

そして、できない自分から挑戦する自分、そして挑戦しきった自分になるとめっちゃ自信が湧く。

この状態になったら「逆になんで自信ないの?自信ない俺キモイ」ってなるから。

常に相手のことを考えて、挑戦しまくるのみ。

ダメだったら、次に行く。部分ではなく全体をみよ。今の失敗はただの点でしかない。道の途中でしかない。まだまだ先がある。

失敗を修正して、次に生かすことをやり続けるだけだ。

失敗する=限界に挑戦している

失敗が多い道を僕は歩んできたからその辺の人よりかなりメンタル強い。

いやー昔と比べて性格180度変わったな~。

今では「人の評価を気にしない」「自信あるね」「物おじしない」「かっこいい」とかめっちゃ言われる。

当時、劣等感を感じていた時とは大違いだ。

正直、自信が欲しいとかは自己満足だし、挑戦なんかしなくてもいい。生きてるだけで丸儲けなんだ。ゲームしてアニメ見る人生もとても素晴らしい過ごし方だと思っている。

しかし、僕は知らないものを知り、自分の限界にぶつかりそれを広げるのが楽しいんだ。

恋愛も同じで、自分の限界を広げるのにつながる。

自分には理解できない趣味や、愚痴を聞かされたりすると、否定したくなる。

でも、その子の立場に立って考えてみると、見える世界がまるで違ってくる。

そういう時に自分の視野って広がると思うんだ。

視野を広げるにはニュースや本でたくさんの事例をみるのもいいけど、やっぱり人と話すと情緒の部分で視野が広がる。

左脳で理解してたことが、体感で分かってくる。

その感覚が自信なんじゃないかな?

そして自分の許容範囲が広がり、目の前の人の物語にただ夢中で耳を傾ける。

できない自分を許し、認められると友達や恋人の頑張っているところも認められるようになる。

素直に人の話を聞くようになり、相手のいろんなことを許せるようになる。

なんであんなに自分は自分を追い詰めて余裕がなかったんだwと思えるようになる。

振り返ってみたら劣等感なんか初めからなくて、自分と闘っていたのは自分自身だったんだと気づく。